製造業(工場)の仕事内容にはどんな種類があるの?

こんにちは、色々な工場で累計10年以上働いてきたfukuです。

これから工場で働いてみたいという方は、製造業の仕事がどんな内容なのか気になりますよね。

同じ工場で働くとしても、立ち仕事だったり、座り仕事だったり、ライン作業だったりと、所属する場所によって仕事内容が違います。

就職、転職の際に知っておきたいですよね。

私は主に精密機械を作る工場で働いてきましたので、その経験からお伝えしたいと思います。

 

 

工場の仕事内容は?

機械加工・マシンオペレーター

材料を成型して部品を作る機械操作をするマシンオペレーターが主な仕事です。

また、機械で加工できない部分や最終仕上げなどで、一つ一つ手作業で加工する場合もありました。

小さいものだと顕微鏡で見ながらの作業もあります。

材料となる金属や木材を削ったりするので、粉が出たり、油を使ったりするので、他の仕事に比べて汚れやすい工程かなと思います。

刃物を使ったり、機械を操作するときは怪我をしないよう注意しなければなりません。

マシンオペレーターは、男性が担当していることが多く、立ち仕事であることが多いです。

派遣の募集などをみると、他の仕事よりも時給が高い印象です。

 

部品の検査

機械加工で出来上がった部品を検査します。

部品が規格通りに出来ているか、部品に傷がついていないかなどをチェックします。

こちらも小さなものだと顕微鏡での目視検査もあります。

細かい部分を逃さず気付ける方や作業スピードが速い方が求められます。

どちらかというと女性が担当していることが多い印象で、座り仕事であることが多いです。

ずっと座りっぱなしで、同じ作業が続きますので、意外にしんどい作業だと思います。

立ちっぱなしでも、座りっぱなしでもつらいですよね。

適度に動いて、疲労がたまらないようにしましょう。

黙々と仕事したいという方には向いていると思います。

 

部品の洗浄

加工して出来上がった部品や仕入れた部品は油や削りカスなどの汚れが付いていますので、薬品を使って綺麗にします。

肌が弱い人は手荒れするかもしれないと言われますが、手袋などの保護具を使用するので大丈夫です。

私も荒れたことはありませんし、周りに荒れたという方も聞いたことがありません。

自社で加工したものは部品の検査後に行いますが、仕入れた部品は製品組み立て前に行うこともあります。

危険物取扱者の資格が必要になる場合もあります。

 

部品のピッキング

検査した部品や仕入れた部品を、製品の組み立てに使う種類と数を揃えて、次の組み立て工程に渡す仕事です。

工場の仕事では比較的簡単な仕事かと思います。

部品の種類や数を間違えると次の組み立て工程で困るので、迅速丁寧に作業できる方が向いていると思います。

立ち仕事で、男女どちらでもやっている印象です。

 

組み立て

手順書を見ながら、部品をドライバーなどの工具を使って組み立てたり、半田付けしたり、シールを貼ったりします。

精密機械では、微妙な調整が必要な組み立て作業もあり、慣れるまでは難しいこともあります。

流れ作業のライン工程になっていることもありますし、精密機械などの汚れを嫌う製品の場合は、埃などが入らないようにクリーンルーム内での作業になることもあります。

クリーンルームは綺麗な環境なので綺麗好きの方にはオススメですが、私はマスクをしたりクリーンルーム用の全身を覆う作業着を着なければならないのが嫌でしたね。

 

製品の組み立てでは、製品の中に部品が入ってしまった可能性があると、バラして組み立て直しとなる場合もあります。

シール貼りを失敗したり、製品に傷を付けてしまったりすると、交換しなければならなくなり、部品を再注文したり、戻り作業が発生してしまいます。

失敗した時は落ち込みますね。

なので、丁寧な作業ができる方や手先が器用な方が向いていると思います。

工場や製品にもよりますが、どちらかというと立ち仕事が多いかなと思います。

 

製品の検査

製品を実際に使って、また、製品をパソコンに繋いで、正常に動作するか、正常なデータが取れるかを確認していきます。

何時間も動かしっぱなしにしても大丈夫かというような検査もありました。

覚えることが多く、こちらも慣れるまでに時間がかかる仕事だと思います。

パソコンを使う場合は、パソコン操作に慣れている方が向いています。

 

製品の付属品の用意

製品に付属する、説明書や電源ケーブルなどを袋に入れたりする作業です。

作業自体は簡単ですが、同じような製品でも付属品が違ったりしますので、手順書を見ながら、製品の番号と付属品を確認します。

こちらもミスなく丁寧にできる方が向いています。

製品の検査の隙間時間を使って作業することもあります。

 

梱包

検査で正常な結果が出た製品と付属品を箱詰めする作業です。

付属品など必要なものが入っているか、製品と箱が合っているか、確認しながら梱包します。

間違ったものが入ったままお客さんの元へ行ってしまったら大変です。

大きくて重い製品を梱包する場合は数人で作業することになりますので、落としたり、身体を痛めたりしないよう気をつけなければなりません。

小さい製品やラインで流れてくる製品は、流れ作業で梱包していくこともありました。

 

物流・リフトでの荷物運び

物流倉庫で、仕入れた部品や出来上がった製品を管理します。

ハンドリフトやフォークリフトでの荷物運び作業もあります。

製品を保管場所に移動したり、トラックに載せたりします。

フォークリフトの免許を持っている方は優遇されます。

 

まとめ

工場の仕事にはどんな種類があるのか、簡単に紹介しました。

工場や製品によって違いはありますが、基本的にはこんな流れで製品を作っていきます。

どれか一つだけを集中してやることもありますし、いくつかの仕事を掛け持ちでやることもあります。

正社員ではどこに配属され、どんな仕事をするのか選べないかもしれませんが、派遣社員は基本的に希望の現場に配属にされることになると思います。

 

トイレ掃除などは専門の方がやってくれるところが多いと思いますが、仕事場の掃除やゴミ捨てなどの作業はあります。

1年に一度か二度、部品や製品の数を数える棚卸しの作業があります。

品質改善や作業の効率化を考えるという仕事もあります。

 

環境は、工場というイメージ通りの工場から、オフィスのような綺麗な工場まで様々です。

また、機械の騒音なども気になるかもしれませんので、工場見学に行って確認しましょう。

食堂が常設されているところが便利でオススメですね。

作業着や安全靴が貸与されますので、服装には困りません。

ほとんどの工場では帽子を被りますので、髪の毛が乱れるのが嫌だという方もいるかもしれません。

 

工場の仕事は、どの仕事でも黙々と作業することが多いと思います。

そして、慣れれば誰でもできるようになる仕事が多いと思います。

しかし、同じ作業の繰り返しでも忍耐強く続けられる方でないと務まりません。

 

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