関ジャム 売れっ子音楽プロデューサーが選ぶ2018年ベスト10は?2019年1月20日放送

2019年1月20日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』は、恒例となった人気企画「売れっ子音楽プロデューサーが選ぶ2018年マイベスト10」です!

私も、大好きな関ジャムの中でも大好きな企画です!

それぞれの視点からの解説がとても学びになります。

ここで選ばれた曲、アーティストは、大ブレイクする可能性大なので要チェックです。

特に、2017年に選ばれたあいみょんは大ブレイクして2018年の紅白に出場しましたね。

今回は、2018年上半期ベストのときと同じく、蔦谷好位置さん、いしわたり淳治さん、mabanuaさんの3人が2018年ベストソング10曲を発表!

どんな曲が選ばれたのでしょうか。

 

これまでの「売れっ子音楽プロデューサーが選ぶベストソング」はこちら

 

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売れっ子音楽Pが選ぶ2018年マイベスト10

いしわたり淳治 ベスト10

10位 「花火の魔法」杏沙子

昨年メジャーデビューした鳥取県出身のシンガーソングライター。

いしわたり淳治コメント
「サビの『花火の魔法にかかってしまえ わたしの病を患ってしまえ』という表現、『あなたのこと火傷させたいです。』というサビの仕舞い方、とても上手いと思いました。」

 

9位 「別の人の彼女になったよ」wacci

ドラマやCMソングに次々と採用されている注目の5人組バンド。

いしわたり淳治コメント
「普通ならば口に出すことのないであろう『別の人の彼女になったよ』この言葉を見つけたセンスが素晴らしいです。」

 

8位 「悲しみのそばに」Hamp Back

2009年に高校の軽音楽部で結成した大阪出身の3ピースガールズバンド。

いしわたり淳治コメント
「音楽を事故表現のツールとして使う人も増えた昨今、彼女たちは、ちゃんと音楽というものに憧れている。
だからか、どんなに後ろ向きな言葉を書いても、彼女たちの音楽からは果てしない希望を感じます。
心が洗われるような清々しい音楽です。」

 

7位 「あなたとトゥラッタッタ♪」DREAM COME TRUE

いしわたり淳治コメント
「『もらい泣き』『笑い』『怒り』ときて、最後に『もらいっ恥じ』と来る。これがスゴい。
人間の喜怒哀楽を動作に置き換えるとき、笑い(喜)、怒り、泣き(哀)まではいけても『楽』で行き詰まってしまいがち。
楽を『恥』に置き換え、『恥をかくのもあなたとなら楽しい』という愛のメッセージとして記したラブソングはこれまでなかったのではないでしょうか。」

 

6位 「平成の男」清 竜人

いしわたり淳治コメント
「いつからか、日本の歌謡曲ならではの、哀愁漂う粋でキザな歌は消えてしまいました。
『俺じゃなきゃ 貴方を守れないと せめてもの勘違いさせてはくれないか』
こんな角度の愛のメッセージは他のアーティストでは聴くことができません。」

 

5位 「ちいさな英雄」木村カエラ

いしわたり淳治コメント
「『いいのかなー いいのかな せーんせーにいってやろー』にも似た、誰もが一度聴いたら覚えてしまうこのメロディーに、シンプルに『あそぼ あそぼ ちいさな英雄 あそぼう』とのせるセンスが素晴らしい。

 

4位 「This is Me」Keala Settle & Greatest Showman Ensemble

いしわたり淳治コメント
「初めて聴いた時から今日まで、何度聴いても鳥肌が立ちます。
『This』『Is』『Me』(これが私なの)という英語の基礎中の基礎、小学生でも分かる3つの単語をシンプルに並べただけで、これほどの強いメッセージを作り上げた奇跡のような一曲だと思いました。」

 

3位 「初恋」宇多田ヒカル

いしわたり淳治コメント
「昨年を振り返ったとき、真っ先に思いついたのがこの曲でした。
これまでどこか悲しげな歌詞が多い印象でしたが、最近の彼女の歌は、力を抜いて、たくましく前を向いている。
そして、真正面から日本語と向き合う覚悟や心意気のようなものを感じます。」

 

2位 「メトロ」JUJU × 松尾 潔 × 小林武史

いしわたり淳治コメント
「サビの歌詞が、まるでどこかのファッションビルの広告コピーのよう。
無駄のない美しい言葉が素敵だと思いました。
また、サビの歌詞はネガティブなのに、全体の物語はふわっとしたポジティブな話。
この主人公がどのような悩みを抱えているか、あえて書かない、引き算的なアプローチが粋に感じます。」

「このサビに対して、Aメロ、Bメロに主人公の悩みが書かれていない、引き算をしてる感覚が粋だな。」とのことでした。

 

1位 「かわE」ヤバイTシャツ屋さん

大阪出身の3ピースバンド。通称「ヤバT」

いしわたり淳治コメント
「サビの『かわE 越して かわF やんけ!』『恥ずかC 超えて 恥ずかD やんけ!』という言葉遊びが爽快です。
『〇〇E 越して 〇〇F やんけ』『〇〇C 超えて 〇〇D やんけ』という言葉は、日常生活で使えるシーンも多く、これが世間に広まれば、音楽が流行語を取り戻す可能性を秘めた一曲だと思いました。」

 

mabanua ベスト10

10位 「ALL THE STARS」Kendrick Lamar, SZA

グラミー賞5部門ノミネートしたマーベル映画「ブラックパンサー」のリード曲。

mabanuaコメント
「この映画自体、白人俳優が中心だったアメリカのヒーロー映画において、初めて黒人を中心とした作品が誕生したということで話題になりました。
そのサウンドトラック全編のプロデュースを手がけたのが、このKendrick Lamarであり、ラッパーがこれだけの規模で1つのプロジェクトを手がけるのは前例がなかったことです。
アメリカのこれからの社会現象の象徴となる曲だと思います。」

 

9位 「どうしよう」Tempalay

脱力系サウンドに中毒者が続出の新世代ロックバンド。

mabanuaコメント
「サイケデリックな音の中に無理やりな構成。
不穏なイントロからいきなり、爽やかなサビにいくのは意表を突かれます。
この曲は終始、ギターのチューニングが正しい音程からほんの少しだけ低い。
本来なら不協和音になってしまうところ、その崩し方が絶妙。
不思議な浮遊感もそこから来ています。」

 

8位 「La Di Da(The Internet Cover)」WONK feat.MALIYA

メンバー全員が2足のわらじを履く、東京発の4人組ソウルバンド。

mabanuaコメント
「自分もドラマーですが、作曲するドラマーはまだまだ少なく勿体無い。
WONKのリーダーでドラムスの荒田くんは作曲もできて、歌も歌える、非常に多才な人です。
この曲の『粘り』のあるグルーヴ感も、ドラマーが手がけたからこそ生まれたものだと思います。
『良いバンドには良いドラマーがいる』全国のドラマーへのエールを込めて。」

 

7位 「青と夏」Mrs.GREEN APLLE

mabanuaコメント
「テレビでサビを耳にした瞬間、自分も高校生の頃に戻りたくなってしまいました(笑)
この曲は映画の主題歌なのに、歌詞の『映画じゃない、僕らの番だ』と観ている子を新しい現実へ送り出しているのも上手いです。

 

6位 「FUNNY GOLD」Suchmos

mabanuaコメント
「コード進行が興味深いです。
サビは『休日コード進行』と僕が勝手に呼んでいる、ウキウキしてつい出かけたくなるようなコード進行がベースになっています。
昔から使われる懐かしさのある進行ですが、Suchmosはさらに別のコード進行を1つ忍ばせたり変化をつけ、工夫しています。」

通常の休日コード進行
B♭m7 | E♭7/9 | G♭/A♭ | D♭M7

ブラックミュージックの定番のコード進行で、代表曲はスティーヴィー・ワンダーの「Isn’t She Lovely」

Suchmosは、このコード進行を下記のように少し変化させた。

E♭m7 | B♭m7 | A♭m | D♭ 
B♭m7 | E♭7/9 | G♭/A♭ | D♭M7

 

5位 「PSYCHO W. TY DOLLA $IGN」POST MALONE

mabanuaコメント
「SNSが普及した今、無名だった自身の曲をアップしてから数ヵ月で100万回再生、メジャー契約、あっという間に大金を手にするという、昔では考えられない現象が彼を筆頭に起きています。
それと引き換えに『Can’t really trust nobody(誰も信じられない)』とあるように、お金を急に持ったが故に寄ってくる怪しい大人達も多いようで、そういった人達を『Phycho』と呼んでいるのも今ならではで興味深いです。」

 

4位 「thank u, next」Ariana Grande

mabanuaコメント
「婚約破棄や元彼の死など、ここ数年で多くの出来事に見舞われた彼女ですが、相手の実名を堂々と出して、ポジティブな曲に仕上げているところに胸を打たれました。
『thank u, next』過去を恨む事なく前に進む意思が感じられます。」

 

3位 「ボーイズ&ガールズ」ASIAN KUNG-FU GENERATION

mabanuaコメント
「自分が10代の頃、音楽で食べて行きたくても不安だった日々を思い出させてくれた曲です。
若い時はなんでも投げやりになり壊れやすい時期ですが、そんな世代に『まだ始まったばかり』という歌詞は大きな勇気を与えてくれると思います。」

 

2位 「BUDDY feat. PUNPEE」BIM

ヒップホップシーンを沸かせるラッパー、BIM、PUNPEEの二人がタッグを組んだ楽曲。

mabanuaコメント
「曲全体の4拍子でも3拍子でもないような不思議なビート感が面白い。
一聴するとヨレていて『あれ?』と思うのに、ずっと聴いていると気持ちよくなってくる。
リズム的なヨレ感を効果的に使うことで、不安と安心のループにはめ、快感に感じさせる手法で、拍子としては成立しているのが面白い点。」

 

1位 「You may they」中村佳穂

音源がありませんでした。

mabanuaコメント
「バックトラックのアレンジや洪水のように押し寄せる展開、そもそも、どこがサビなのかもわからない。分析したくも仕方がわからなく、聴いた後、放心状態になりました。
どうしたらこういう世界が出来上がるのか、色々聞いてみたいです。」

蔦谷さんも別の曲を2位に選出した、中村佳穂さん。売れるの確定しました^^

 

蔦谷好位置 ベスト10

10位 「HONEY」RIRI

16歳で渡米し数々のプロデューサーと制作を開始、インディーズの楽曲がiTunesチャートで1位を獲得。

蔦谷好位置コメント
「洋楽と近すぎたり、本格派すぎる音楽は敬遠されがちな日本の音楽市場の中で、信念を持って続けているシンガーです。
『こういうのだったら洋楽でいいや』とは思わせない、彼女の実力と魅力がたくさん詰まった曲だと思います。」

 

9位 「脳裏上のクラッカー」ずっと真夜中でいいのに。

顔も年齢も非公開のユニット、通称「ずとまよ」

SNSで徐々に認知され、MVの総再生回数は2300万越え。

蔦谷好位置コメント
「幅広い音域を可能にさせるボーカル”ACAね(あかね)”のハイトーンの伸びが癖になります。
ボカロ、アイドル、アニメ音楽など、日本的な音楽文化の要素をたっぷりと詰め込んだ内容で、アレンジという面でも、非常にハイクオリティ。」

 

8位 「わたしを離さないで」Have a Nice Day!

2011年頃より活動を開始。

ライブ会場を毎回熱狂の渦に巻き込む、浅見北斗を中心としたバンド。

蔦谷好位置コメント
「ライブでは暴動に近いほどの盛り上がりを見せるバンドですが、純粋に楽曲のスケール感とメロディーの中毒性が素晴らしい。
独特な多幸感と虚無感を併せ持ち、どこを切っても過剰なほどポップでエモーショナル。
今、東京で一番躍らせるバンドだと思います。」

 

7位 「どうしよう」Tempalay

mabanuaさんも9位に選出。

蔦谷好位置コメント
「通常は2小節や8小節という偶数で進行するところをこの曲のサビは3小節進行。
独特な浮遊感を持ったメロディーとあいまって、ずっと焦らされているようでもあり、酔っ払っているようでもあり・・・
『シュワシュワ夢の真っ最中 どうしよう』という表現がぴったりの不思議な感覚になる曲。」

 

6位 「Prayer X」King Gnu

東京藝術大学でチェロを専攻していた、ギター・ボーカルの常田を中心に、2017年に結束したバンド。

蔦谷好位置コメント
「もともとズバ抜けた音楽センスでしたが、この曲はそれに加え、あまりにも美しいメロディを持っています。
しっかりとした基礎を持ちながら、奇想天外な発想ができる音楽集団が、強いメロディーを持ったら無敵なんだなと実感した曲です。」

 

5位 「まっしろ」VICKEBLANKA

蔦谷好位置コメント
「音楽好きをうならせるような細微なギミックなど、トリックスター的印象の強いアーティストでしたが、J-POPど直球の中にも彼らしいメロディーセンスが光るバラードを届けてくれました。
作詞作曲、歌、楽器と何でもできる人が、技術に偏重せずにこういう曲を作ると間違いなく良い曲ができるんだと実感。」

 

4位 「ほころびごっこ」indigo la End

蔦谷好位置コメント
「1曲の中で、まるで各セクション別々に曲を作ったように目まぐるしく展開と転調を繰り返しているのに、一度聴いたら忘れないメロディーと言葉を残せる才能に脱帽。
川谷絵音という人の才能を改めて感じました。

 

3位 「Pop Virus」星野 源

蔦谷好位置コメント
「これほど音楽愛に満ち溢れた曲を聴いて衝撃を受けたのはそう多くない体験でした。
trap(2010年代にブームになったHipHopサウンド)以降のビートやサウンド感を自身のメロディーに落とし込むセンス、適材適所にその道の一流を配置するセルフプロデュース能力の高さ、あえてこのサウンドを星野源がやる意味、その全てにやられた曲です。
星野源本人が生涯完治することのないPop Virusに侵された宿命を背負っている音楽人なのだと思い知らされました。」

トラックメーカー、音楽プロデューサーのSTUTSがMPCプレーヤーとして参加。

ベースはハマ・オカモト。

 

2位 「きっとね!」中村佳穂

京都出身のソロシンガー。

音楽人の間では大ブレイクを予想する声が多数!

蔦谷好位置コメント
「ピアノ弾き語りやライブの映像を見たときに、なんと自由に音楽を奏でる人だろうと感じました。
言葉をスゴく大事にしていて、言葉選びが独特だが上手い。
今、一番ライブを観たいアーティストです。」

 

1位 「飛行船」三浦大知

蔦谷好位置コメント
「日本人の作るポピュラー音楽における芸術性を近年最も感じた曲です。
『球体』という三浦大知の単独公演のために作られた曲たちは、どれも前衛芸術と言えるような素晴らしいクオリティのもので、その中でも、この『飛行船』を初めて聴いたときは息を呑みました。
Nao’ymtによる詞・曲・サウンドは世界中のどこにもないもので、三浦大知という希代のパフォーマーのポテンシャルを100%引き出しているし、三浦大知がNao’ymtという希代の音楽家の才能を引き出しているという、相乗効果の大成功例だと思います。」

 

蔦谷さんは、良い曲が多すぎて選べなかったが、関ジャニの錦戸さんと安田さんが作った「All you need is laugh」もめちゃくちゃ良いと言っていました!

 

今回も素晴らしい曲ばかりでしたね!

毎回のことながら、みなさんの才能に嫉妬します!

2019年はどんな曲が出てくるのか楽しみですね!

 

これまでの「売れっ子音楽プロデューサーが選ぶベストソング」はこちら

 

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